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マルコ

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第6回:「自分のセックスはうまいのか、下手なのか」を検証する。

突然ですが、

「魚の食べ方が綺麗な男は、セックスがうまい」

という俗説をご存知でしょうか。



個人的には「そんなもん関係ねえ!」と力強く反論したいところなのですが、

「魚を綺麗に食べられるということは手先が器用でテクニシャン」とか、
「がっつかずに丁寧に食べるので、余裕があってセックスも上手」とか言われると、

「なんかそれはそれで説得力あるな……」と思わざるをえないのもまた事実です。

しかし、逆に考えれば、これはチャンスでもあります。

通常、「セックスがうまいかどうか」というのはベッドの中に入るまでわからないわけで、そういう関係にない女性に「こいつテクニシャン……!」と思ってもらえる機会なんて、日常生活にそうそうあることではありません。

とはいえ女性だって「セックスの下手な男」よりは「セックスのうまい男」の方が良いはずですから、

日常生活で魚を綺麗に食べるところを見せつけ、「こいつテクニシャンかも?」と女性に思ってもらえれば、見えないところで他の男より一歩リードできる可能性があるのです!

しかし、ここで一つの疑問が生まれます。



そもそも僕は魚の食べ方がうまいのか、下手なのか、という根本的な疑問です。

ごくごく一般的な家庭で一般的に育ってきたと思うのですが、生まれてこの方、魚の食べ方というやつを習ったことがありません。

もし他の男どもがしっかり習ってから大人になったのだとすれば、ひょっとして僕は今まで、恋愛市場において知らず知らずのうちにものすごく重いハンデを背負って勝負していたのではないか。

……そんな風に思うのです。

ならば、下手かどうか、まずは検証してみましょう!



ということで、焼き魚を用意しました。



今からこいつをいつもの調子で食べてみることにします。そしてその結果を、やたらマナーにうるさい友達(♂)に送信し、感想を聞くのです!



いただきます!



な、なんか無駄に緊張するなあ……。


いつも通り、魚のお腹に適当に箸を入れて身をつまみ出し、パクパクと食べ進めていきます。



うーん、やっぱりサンマは小骨が多くて苦手だなあ……。とりあえず出てくる骨は面倒くさいから口からつまみ出してポイポイっと。



……はい! 食べ終わりました! あれ、結構綺麗にいけたんじゃね? これはもしかして日本でも上位数%に入るテクニシャンと言っても過言ではないのでは……。


よし、マナーにうるさい友達(♂)に聞いてみよう!





さ、35点……。


それが僕のセックスにつけられた点数……。


いやちょっと待て、いくらなんでも厳しすぎないか!?



うっ、す、鋭い……! ていうか魚を裏返すのってダメだったのかよ!


ということで、もらったアドバイスによると……


・魚は途中で裏返さずに、上半分を食べたら骨を外して下半分を食べる
・口に入った小骨は手元で隠しながらお箸でとる
・骨など食べられない部分は皿の上の方にきちんとまとめてよけておく


この3点がポイントなのだとか。


よーし、それを踏まえて再挑戦だ!






もう一匹、焼き魚を用意。


若干お腹いっぱいだけど……いただきます!



頭の横からお箸を入れ、身をほぐして食べやすくしていきます。



口に入ってしまった小骨は手元で口元を隠しながら上品に取り出します。



小骨は散らかさずにお皿の右上の方にまとめておきます。



一気に大量の身を食べずに少しずつ食べていくのがポイントらしい。



上半分を食べ終わったら、真ん中の太い骨を頭と尻尾ごとはがします。



はがした骨はお皿の上の方によけておき、残りを食べていきます。



できたー!



ごちそうさまでした!


これはかなり綺麗に食べることができたんじゃないでしょうか!?





……。



【結論:僕のセックスのうまさは35点(改善後60点)】




※ちなみに、「なぜ60点なのか。どこが減点対象なのか」と質問したところ、「頭と尻尾がまだ汚い」「骨が崩れている」という答えが返ってきました。焼き魚マスターへの道は遠い……。




さて……60点というリアルな数字を友達(しかも男)につきつけられ、やや納得がいかないわけですが、僕にはもうひとつ検証したいことがありました。


それは、


「口の中でさくらんぼの茎を結べる人はキスがうまい」

という俗説です。


キスの上手い下手も自分ではよくわからないところでして、客観的に検証できるのであればこれはぜひ挑戦してみたい!


もちろんこれまではさくらんぼの茎を口の中で結んだことはなく、というか結ぼうと考えたこともなかったので、正真正銘の初挑戦となります。

願わくば成功して、「キスの達人」の称号を獲得したいところですが……。



ということでさっそくさくらんぼを用意しました。これだけあればさすがに1回くらい成功するでしょう!



よし……やるぞ!



よく考えたら、さくらんぼの実の部分は普通に食べるしかないじゃん。



食べ終わったら茎を口の中に入れて、固結びチャレンジスタート!


※ここから先は必死にさくらんぼの茎を固結びしようと悪戦苦闘するだけのお見苦しい写真が連続しますので、結果だけを知りたい方は最後まで飛ばしてください。



まず茎を輪っかにしなきゃいけないから……茎の片方を固定して、もう片方を舌でうまく丸めて……。



んー……?



んんん? あれっ……?



(舌が疲れてきた……)


ん?


おっ、



何か、できた気がする!



んぺっ。



ダメでした……。



その後も挑戦を続けるも……。



ぜんぜんダメ……。



「惜しい」ところにすらいかない……舌とあごが疲れて痛くなってきた……。



ネットでやり方を調べてみるも……。



どれ一つとしてうまくいかず……。

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