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第5回(前編):SMをコンセプトにしたギャラリーバー「AMARCORD(アマルコルド)」で、人生初めての緊縛を体験する。(前編)

「SM」と聞いて、何を真っ先に思い浮かべるでしょうか。

経験のない人が一般的にパッと思いつくのは、「ムチで打たれるM男と、ボンデージファッションの女王様」かもしれません。少なくとも僕にとってのSMとはそういうイメージの存在でした。

これまでSMの世界と無縁に生きてきて、たぶんこれからも縁なく暮らしていくのだろうな……と思っていたのですが、なんとこの度「SMをコンセプトにしたバー」があるという情報をゲットしまして、ならばせっかく女性向けの官能をテーマにしたフルールでコラムを書かせていただいているのだから、これを取材しない手はないだろう、と。

そう思い立ったのでした。

このときは取材ということで、単に話を聞くだけ、くらいのつもりだったのですが……。



なぜか話の流れで僕が縛られることに。


どうしてこうなったのか、今回はSMをコンセプトにしたギャラリーバー「AMARCORD(アマルコルド)」の取材レポートをお届けしようと思います。


SMに興味がある人。実際にやってみたいけど、一歩を踏み出せない人。やってみたいわけじゃないけど、どんな世界なのかのぞいてみたい人。


そんな皆さんにぜひご覧いただきたいと思います。



アマルコルドは新宿三丁目駅から少し歩いた場所。ビルの1階にあります。



お店の外の看板が目印。営業時間は20時~4時。お盆と年末年始以外は基本的に年中無休です。

SMというと秘密クラブみたいな感じを想像する方もいると思いますが、アマルコルドは実際にプレイするSMクラブではなく、SMをコンセプトにしたバーということで、誰でも気軽に入れるお店なのです。値段もチャージが2,000円(おつまみ付き)、ドリンクが1,000円と、普通のバーと同程度。女性は男性の半額料金とさらにお得です。



1階と書きましたが、実際には少しだけ階段を下ります。赤いドアをくぐると、そこには……。



おお……。



おおお……!


モダンかつアダルトな雰囲気をたたえたバー空間が広がっていました。


一見すると落ち着いた大人の隠れ家バーといった感じのお店なのですが、



ムチやアダルトグッズなどが陳列されていたり、



本棚にひときわ目を引くマネキンが展示されていたり、



すごい凝った形の照明があったり、



ソファに女体形のクッションが置かれてあったりと、やはり普通のバーとはどこか違います。



壁にはSMをテーマにした映像などが映し出されています。グラデスカ(※)の好みで何を流すかは変わるのだとか。

※お店のスタッフのことをこう呼びます。グラデスカとは、映画「AMARCORD」の中で、少年が憧れた年上の女性。



天井を見あげれば、そこにはチェーンが。



ギャラリーバーということで、壁にはプロのアーティストによる絵が飾ってあります。これは毎月1日に入れ替わり、写真やイラスト、時には球体関節人形が展示されることも。持ち込みも受け付けているそうです。


そしてもちろん、一番僕の目が釘付けになったのは、



アマルコルドのグラデスカである美女の方々……!
(左から、伊織さん、マイさん、みずち涼さん、ひなさん)

美しい……そして何とも不思議で魅惑的な世界……まるで自分が魔法の世界に迷い込んだような気分になりながら、夢中でシャッターを押していました。

少し落ち着いたところで、さっそくお話を伺うことに。今回はママであるみずち涼さん(S女)と、マイさん(S女)伊織さん(M女)、ひなさん(M女)の4名にお答えいただきました。

何しろこちらはSMに関してはまったくの素人。聞きたいことは山のようにあります。


――ということで色々お話を聞かせてください。みなさんはどうやってSMという世界に目覚めたのでしょう。

みずち「私はセックスから。自分が濡れなかったので、どうすれば濡れるのかを探求した結果、こうなったんです。単純に人数を増やしたり、外でやってみたりもしたんですが、違うんだと。私はいじられるより、いじる方が濡れるんだと気づいたんです」

伊織「私は性的なことを知る前から興味がありましたね」



みずち「河原でエロ本を拾ったとか?(笑)」

伊織「(笑) 昔から支配したいとかされたいということを考えていて、そこからお付き合いを経験していくうちに……ですね。でも体というよりは心、たとえば閉じ込められるとか、上下関係とか、そういうものにSMを感じていたんです」

――SMというとムチで打ったりとか、そういう肉体に関してのことだと思いがちですが……。

みずち「ムチのイメージが強いけど、そうでもないんですよ。ムチありきで話をされると、ちょっと違う。精神的な部分が重要なんです」

――なるほど。

ひな「私はM女なんですが、親が持っていた青年漫画で陵辱シーンや集団レイプなど嗜虐感満載のシーンばかり見ていたんです。週刊誌の官能体験談もすごく好きでしたね。そればかり求めていました」

マイ「私にとってSMの最初の思い出は、父の本棚にそれっぽい写真が載っている本があって、それが最初かな。私は腐女子だったので、同人誌ややおいから関わったところもあります。大学時代から編集やライターのアルバイトをしていて、仕事でSMの女王様に話を聞く機会があったんですよ。SMの世界ってオタクの世界と共通する極端な要素があって、面白いなと思いました。その仕事でいただいた名刺に連絡して、やってみたいですと。そこからですね」

――聞いていると、皆さん子ども時代の体験が大きく影響しているんですね。

みずち「小さい頃のインパクトって大きいですからね。大人になってからそういう写真を見ても何とも思わないでしょう? でも小さい頃は何にでも強く影響を受けるから、思わぬところから芽が出ることもあるんですよ。たとえばスチュワーデス物語で『ドジでのろまなカメ』って言われてるシーンだったり、ショッカーにさらわれた女性がどうなるのか想像したり、それこそヤッターマンのドロンジョ様だったりね」

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