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マルコ
第17回:18歳以上推奨シチュエーションCD『女王蜂の甘美なる交合』を、あえていろんなシチュエーションで聞く。
皆さんは「シチュエーションCD」なるものをご存知でしょうか。
これは、「社長と秘書」や「先生と生徒」といった設定があり、声優さんの演技を楽しむCDのこと。声優さんは聞いている人、つまり自分に向かって話しかけてくれるので、あたかも自分がドラマの主役になったかのな気分でシチュエーションを楽しめるのです。
最近では18歳以上を推奨するエロスな作品も続々と発売されており、かなり盛り上がりを見せているようです。
で、そんなシチュエーションCDの人気シリーズである『女王蜂の甘美なる交合』から生まれたPCゲーム『女王蜂の王房』のノベライズが、フルールルージュラインで 始まるというニュースをたまたま耳にしまして、何それめっちゃ楽しみやん! とワクワクしていたら、その思いが通じたのか、こんなものが送られてきました。
18歳以上推奨シチュエーションCD『女王蜂の甘美なる交合』です!
……といっても普通に紹介するのでは、うまくその魅力をお伝えできないかもしれないので、今回は、
「シチュエーションCDをいろんなシチュエーションで聞いてみる」
という試みでお届けしたいと思います。
なぜこんなことをやろうと思ったかというと、この『女王蜂の甘美なる交合』が、とにかくすごいのです。
まずはざっくり内容を紹介します。
舞台となるのは、蜂が擬人化し、ヒトと共生する世界。その中で貴女(聞き手)は、蜂の王女として日々を過ごしています。
女王蜂が死去し、次の女王になる宿命を背負った貴女は、新たな巣(コロニー)を作るために、様々なタイプのオスと交わることになります。
シリーズではCD1枚につき、一人のキャラクターとのドラマが収録されています。相手役はクールなサディストや、心に闇を抱えたショタキャラ、冷静沈着な教育係などバラエティ豊か。声優さんの迫真の演技もあって、音声だけなのに情景が目に浮かぶようなCDになっています。
それぞれのCDにはキャラクターの性格に応じたテーマがあり、たとえば白鴎だと「緊縛」、紅玉だと「露出」といった具合に、まったく違うプレイが楽しめるのです。
中でも特にすごかったのは、シリーズ2作目の「虚編 CV:いちごみるく」。
もうパッケージからしてただならぬ空気が伝わってくるのですが、聞いてみるとさらに突き抜けた内容になっています。
本作で王女(貴女)の相手役となるのは「虚(うつろ)」。王女を崇め、献身的に仕える虚ですが、何をやっても失敗続きで王女からは叱責を受けてばかりいます。「叱責」ってどんな叱られ方をしているんだろうと思いながらあらすじを読み進めると……。
「王女さま、こ、コックリングをどうか、外してください……っ」
そういう「叱責」かーい!
……思わず叫んでしまいましたが、そう、「虚編」のテーマは「被虐」。つまり、ドMな虚を王女がいたぶって楽しむという内容でして、Sな気質の方にはたまらないシチュエーションなのではないかと思います。そういえばこのシリーズは「女王蜂」になる宿命を背負った王女の物語ですから、この虚編での主人公は、 正しく“女王様”ですよね。
で、この「虚」がまた、ものすごくハイレベルなMキャラでして、王女のために人間椅子になって興奮したり、殴られて恍惚の表情を浮かべたり、股間を蹴り上げられて悶絶しながらも喜んだりと、とにかくもうこれ以上ないくらいの強烈なシチュエーションを展開してくれるのです。
ここまで完成度の高いシチュエーションドラマを聞かせてくれるのなら……。
せっかくなら、「シチュエーションCDを聞くシチュエーションもちゃんと考えなければ」と、そんなふうに思った次第であります。
ということで、さっそく『女王蜂の甘美なる交合』をiPhoneにインポートし、イヤホンをつけて町へと繰り出してみました。
果たして、エロスなシチュエーションCDを聞くのに、もっともスリリングなシチュエーションとは?
【レベル1:都会の雑踏】
気になるかと思ったけど、思ったより気にならなかったのが都会の雑踏を歩いているとき。たしかに周りに人は多いのですが、ワイワイガヤガヤとうるさいので、大音量で聞いていてもたぶんぜんぜん聞こえてはいないはず。そう思うとぜんぜんスリルはありませんでした。
【レベル2:電車】
これ、最初はかなり勇気が必要だったのですが、試してみるとそんなにスリリングではありませんでした。電車は静かなようで、常に大きな音が流れているような状況です。たまに明らかに音漏れしている人もいるのですが、ヘッドホンやイヤホンのチョイスを間違えなければまず人に聞こえることはありません。シチュエーションCDを電車での移動中に聞く人が多いらしいのですが、それもうなずけます。
【レベル3:カフェ】
意外なことに、電車よりもスリリングさが一気に増したのが、カフェ。なぜかというと、店内にBGMなどはあるものの、基本的にカフェは静かなんですよね。 隣の席が意外と近くて、音が漏れているんじゃないだろうか、聞こえているんじゃないだろうかとドキドキします。うーん、このハラハラ感がたまらない! ……あ、いえ、なんでもないです。
あと、他の人と一瞬すれ違うだけで済む雑踏と違い、カフェは一定の時間、その席に居続けることになるため、一度「音漏れした?」と思うと、それからしばらくはずっとドキドキする体験が味わえるのでオススメですよ! ……あ、いえ、言葉のチョイスを間違えました。
【レベル4:満員電車】
実は同じ電車でも、ラッシュなどで満員になると一気にスリリングさが増します。今回はたまたま帰宅ラッシュに混じったのですが、ぴたりと体がくっついた隣の人に聞こえているんじゃないかと、ずっとドキドキハラハラしていました。こうして改めて体験してみると、満員電車って思っていた以上に隣の人と距離が近いんですよね……。
さすがにこれが音漏れするのはまずいので、途中で何度か音漏れしていないか確認してしまいました。でも、漏れてないとわかった後でも、なぜかそれなりにスリリングな気分は抜けず。この「実は聞こえているんじゃないか」感はやみつきに……いえ、ならない、ならないですよ!
【レベル5:エレベーター】
今回、もっともスリリングだったのが、エレベーターの中。他の人との距離がそれなりに近く、しかもエレベーターってとにかく静かなんですよね! この静寂と距離感、そして密室であるという状況が、おそろしいほどのスリルを生み出します。
さらに、目的階に数字が近づくにつれて、「もう少しでこの状況から解放されるんだ……!」という思いがどんどん膨れ上がってくるのもGOOD。「抑圧→解放」というカタルシスを短時間でお手軽に得られます。何を言ってるんでしょうね僕は。