ニュース[カフェオレ・ライター マルコの官能リサーチ]
大人気サイト「カフェオレ・ライター」管理人・マルコが昨今の気になる恋愛・官能コンテンツについてゆる~く語ります。 カフェオレ・ライター マルコの官能リサーチ
マルコ
第10回:世界はエロであふれている。
世界はエロであふれている。
「これはエロい」
何気ない日々の中で、そう感じる瞬間、ありますよね。
別にエロ本だとか、アダルトビデオだとか、ヌード写真集だとかではないですよ。エロくしようとして作られたものにエロスを感じるのは当然のことです。それはいわば初歩の初歩……エロスの入り口にすぎません。
今回話題にしたいのは、一見すると"エロくなさそうなのに、そこにエロスを感じてしまうもの"です。見たり、聞いたり、触ったりするだけで思わず妄想が膨らんでしまうものです。そういうものが、世の中にはいっぱいあるのです。
自分の脳内を公開するようでちょっと恥ずかしいのですが……皆さんにもぜひこの秘めたるエロスを感じてほしい。そんな思いでチョイスしてみました。
■妄想LV1
【 バナナ、あわび、練乳、牡蠣、アボカド、生クリーム、納豆、卵etc...】
さあ、まずは脳内をエロスで塗り固めていきましょう。誰もが一度は思う、エロい食べ物です。わざわざ取り上げて解説するまでもない品々ですが、一応基本中の基本としてピックアップしてみました。これは水泳の授業で水に入る前のストレッチみたいなものなのです。
というか基本的に食べ物はエロいです。なぜなら「食べる」という行為自体がエロいからです。そこに「バナナ」やら「あわび」といった直接的な形のものが 入ってくれば、これはもう"エロい"などと形容することすら憚られます。むしろ"エロ"でしょう。"エロい"ではなくて"エロ"です。バナナもあわびもエロそのものです。
牡蠣やアボカドはちょっとだけレベルが上がります。バナナやあわびが妄想LV1なら、こちらは1.5くらいでしょうか。牡蠣は海のミルク、アボカドは森のバターと呼ばれています。ミルクとバター、その語感から醸しだされるエロスを感じ取ることができたら、あなたも立派な思春期です。
■妄想LV5
【多肉植物】
何のためらいもなく食べ物にエロスを感じ始めたら、もう少し視野を広げましょう。動物、植物……いろいろあると思いますが、妄想レベルを上げるコツは思考 を連鎖させること。そのためには直接的すぎるものは避けた方が良いでしょう。たとえば世の中にはペニス・スネーク(※大変刺激的な画像ですのでご覧になる際は御注意ください)などと呼ばれている動物もおりまして、こういうのに騒ぎたくなる気持ちもわかるのですが、それではあなたの妄想レベルは小学生止まりです。思考の連鎖を鍛えることはできません。
※Wikipedia「多肉植物」より
そこでオススメなのが、多肉植物です。多肉植物とは茎や葉が肉厚で、その中に水をためておける植物のこと。担当編集曰く「多肉植物という字面がすでにエロい」とのことで、さすがフルール編集部員はエロスに対するアンテナ感度がハンパねぇな! と感心してしまったのですが、しかしこれぞ正しいエロス妄想の楽しみ方。まずは字面から伝わってくる雰囲気を楽しみましょう。あたかも、ワインをテイスティングするかのように……。よって、これを「妄想テイスティング」と呼びたいと思います。
※Wikipedia「アロエ」より
ちなみにこの多肉植物、有名なものだとサボテンやアロエなどがそれにあたります。特にお手軽に手に入るアロエがエロス妄想を鍛えるのにぴったりです。アロエは肉厚(この肉厚という単語もエロスですね)であり、切断面からはゼリー状で粘り気のある物質が出てきます。エロいですね。もうどこをどう紹介してもエロスです。アロエはエロい。語感もいいので、ぜひ標語として職場にでも貼っておいてください。
なお、個人的にヨーグルトにアロエを入れるアイデアを最初に考えた人は、エロス妄想の天才だと思っています。
■妄想LV10
【ネジ】
有機物にエロスを感じられるようになったら、さらに無機物へと視野を広げていきます。無機物といってもいろいろあるわけですが、入り口としてオススメなのがネジ。ネジのどこがエロいんだよ、と思うかもしれませんが、突起が回転しながら穴にねじ込まれていく……と表現すれば、そのエロさがわかるはず。
※Wikipedia「ねじ」より
さらにですね、「ネジがエロい」と言い出したのはフルール編集部の担当編集(推定妄想レベル250)なのですが、彼女によるとネジには「雌(め)ネジ」と「雄(お)ネジ」があるらしいのですよ。これは僕も知らなかったのですが、
雌ネジ……軸の内側にネジ山がある方。つまり差し込まれる方。家具とかに埋め込まれているやつ。
雄ネジ……軸の外側にネジ山がある方。つまり差し込む方。
……なのです! こんなもん、こんなもん妄想するなっていうほうが無理に決まってるじゃないですか! このネーミングを考えた人は相当な手練とみましたね。
みなさんもネジを締める際にぜひ意識してみてください。
■妄想LV20
【スマホのタッチパネル】
「もっとも身近なところにこそ、もっともエロスなものがある」――そんな名言があったようななかったような今勝手に作ったような気がしますが、とにかく声を大にして言いたいのは、日常に潜むエロスを探すときはまず己の手元を見よ! ということなのです。
その手には何が握られていますか?
そう、スマホですよね!
スマホといえばタッチパネルです。このタッチパネル、スマホが普及して数年経つというのになぜ誰も指摘しないのか不思議なのですが、どう考えてもエロい! もうちょっと詳しく言うと、タッチパネルを操作している指の動きがエロい! と思うのです。
通常のタッチはもちろん、軽く弾くように指をスライドさせる「フリック」。繊細なタッチで画面をこする「スワイプ」。そしてゆっくりと2本の指で画面をつまむようにしながら横に押し広げていく「ピンチアウト」。
ほら! 操作の説明をしているだけでもうエロいと思いませんか!? そういう目でスマホを操作しているところを見られるようになれば、あなたも一流の妄想ニストです。
■妄想LV30
【動く麺の看板】
前からエロいと思っていたものの一つに「動く麺の看板」があります。蕎麦屋とかラーメン屋とかの前に置かれてあるもので、簡単にいうと箸で掴まれた麺が上下に動いているのです。上下運動=エロい。こんなもん人間がこの世界に誕生する以前の、カンブリア紀くらいからの宇宙の理ですよ。
この手の看板、昔からたまに見かけますが、設置する際に「ちょっとこれはエロくないですかね……」というツッコミは入らないのでしょうか。それともむしろ、エロスを醸し出すことでお客さんが増えるのでしょうか。聞いた話ですが、製品を売り出すのに異性の性器や体を連想させるようなフォルムにすると売上が上がるらしいですね。それが本当だとすれば、人間はやはり潜在意識の奥でそういうものを求めているということなのかもしれません。なんか高尚な話になってきた。