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マルコ

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第7回(後編):【フルール文庫創刊スペシャル!】女性向けAVレーベル「SILK LABO(シルクラボ)」を取材したら、なぜか“エロメン”の一徹さんと官能シーンを演じることになった。【後編】

~前回までのあらすじ~
女性が作る女性向けのAVレーベル「SILK LABO(シルクラボ)」に取材に行くと、そこには作品に出演されている超人気"エロメン"の一徹さんが。色々と話を聞いた後、帰ろうとした僕に編集部から衝撃的な提案が――。



編:せっかく一徹さんとお会いできたのですから、何かしましょうよ。


何かって?


編:シルクラボとフルールのコラボを記念して、マルコさんと一徹さんで絡んでいただき、フルール作品の官能シーンを再現していただくというのはどうでしょう。


何言ってるんですか! 「どうでしょう」じゃないですよ! そもそもまず一徹さん的にNGに決まってるじゃないですか!


一徹「僕は構いませんよ」



えーーー!?





編「……ということでお二人に演じていただく台本を用意してきました」

準備万端やないか!

編「フルールの掲載作品からで、全部で3本あります。ちなみに3作品とも、一徹さんがイメージキャラクターに就任された9月13日創刊のフルール文庫創刊ラインナップよりピックアップしており、残り1冊の『欲ばりな首すじ』はすでに発売中のダ・ヴィンチ9月号で一徹さんがグラビアを演じておられますので、こちらもあわせて必見ですよ」

なんつー清々しいまでの露骨な告知!

編「じゃあさっそくルージュラインから1本目を……」


中島桃果子『艶蜜花サーカス~フィリア・ドゥ・フェティソ~』より

まだ"春を知らない"=性交の先にある女性の本当の快楽、心の悦びを知らない、ヒロインのミキナス。男性に対して強い警戒心を持っている彼女だったが、出会ったばかりのサーカスのスター、ルアンシィに距離を縮められ……

「君はほんとうにこのサーカスになんの興味もないんだね」

ミキナスは答えた。

「どちらにしろ、春など別に知りたくないので」




春など知りたくない。姉みたいになるのは嫌だ。わたしは普通でいたい。ミキナスは心の中でそう思った。

「ほんとうにそうかな」




彼はそう言うと、またあっという間にミキナスのからだに自分の体を沿わせ、 背後からミキナスの腰に手を回し、肩に顎を乗せるとこう言った。






「君は艶女(つやめ)で、しかも匂い女(にほいめ)だと僕は思うけど」



ミキナスは一瞬、血の気が引く思いがした。



その後、反動でからだがどっと火照った。




……はい! カットカット! カーーーーーット!!!





編「どうしましたマルコさん」

台本じゃなくてリアルに火照ったわ! あと何で僕がミキナスなんですかね!? いや、ルアンシィでも困るけど!


編「まあまあ。良い感じでしたよ! じゃあ2本目いきましょうか。次はブルーラインからですよ」


葵居ゆゆ『やがて恋を知る』より

週に一度、取引という名目で始まった義兄とのいかがわしいプレイに耽り、帰りにその痕跡を消しがてら部下の男・史賀(しが)に抱かれ満足を得ている安曇(あづみ)だが……。


「そうだ、俺スマホ買ったんです。完全にプライベート用にしようと思って。携帯は会社の同僚からもかかってきちゃうから。番号とアドレス、追加登録してください」






「――わかった。登録するから、手を放せ」

「だめ。それからね、もし次に早く終わって服も洗わなくていいなら、ここに寄らなくてもいいでしょう? そういうときは、電話して、直接俺の部屋に来てください。そしたら十分か二十分、無駄にしなくてすむ」

握りしめられている手がだんだんあたたまってきて、安曇は俯いた。うなじがぼうっと熱い。




「そういえば、きみが来るのはもっと遅いと思っていた」

「いつもね、もしかしたら安曇さんが早く来るかもと思って、これくらいの時間に来てるんです。それより、電話。次、ちゃんと電話してね?」




首を傾げて、史賀が念を押してくる。両手で安曇の手を掴んでいるから、手を組んでおねだりするみたいなポーズだった。全然可愛くないぞと思いながら、安曇はもう一度「わかった」と言った。

やっと、史賀が破顔する。



……終了! 終了ーーーーー!!!





編「どうしましたマルコさん」

なぜナチュラルに僕が受けの配役なんですかね……。

編「そういえばそうですね。そこに関しては迷いがありませんでした」

なんでだよ! ちょっとは迷おうよ!

編「さあ、それではラストいきますよ! 最後もブルーラインからです」


一穂ミチ『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』より

優しくて、自分を必要としてくれ、つらい時期を支えてくれた和章(かずあき)。そんな彼を好きになってしまった主人公の整(せい)だが、和章は決して整の身体を求めることはなくて……。





編「これはちょっと難しいです。作中で整がベッドの中で和章に攻められることを想像しながら自慰をするのですが、その整の妄想が具現化したらという感じでやってみてください」

演技経験ゼロの僕にそれを求めますか。しかもまた受け役ですし。

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