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マルコ
第7回(前編):【フルール文庫創刊スペシャル!】女性向けAVレーベル「SILK LABO(シルクラボ)」を取材したら、なぜか“エロメン”の一徹さんと官能シーンを演じることになった。【前編】
※今回の記事はいつもよりもかなりオトナの話が登場します。直接的なキーワードも出てきますので、18禁ということでお願いします!
いよいよフルール文庫が創刊されますよ~!
ということで、今回はフルール文庫創刊記念特別バージョンでお届けします! みんな大好きイケメンが登場するからお楽しみに!
……さてさて、AV(アダルトビデオ)というとどうしても男性向けのイメージが強いのですが、最近では女性向けのAVも登場しており、ひそかなブームとなっています。
女性向けといっても、"男性が作る女性ウケを狙ったAV"ではありません。2008年に設立された女性向けAVレーベル「SILK LABO(シルクラボ)」は、撮影スタッフや監督、脚本などをすべて女性が担当。同じ女性だからこそ、女性が求める内容をしっかりと汲み取ることができるというわけです。
こうした「女性による女性のための官能」をフルールでは「ジョジョカン」と命名。シルクラボのみならず、文学や映像コンテンツ、アダルトグッズに至るまで「ジョジョカン」がブームの兆しを見せているのです。
今回、シルクラボさんから作品をお借りすることができたので、僕も拝見したのですが……なんというか、男性向けと女性向けでこんなに内容が違うのか! と驚いてしまいました。
たとえば、女性向けは男性向けよりもストーリー性を重視しており、男女の絡み方もナチュラルな印象です。言葉のかけ方も女性を気遣うようなものが多く、本当にごく普通のカップルの行為を見ているよう。
何より驚いたのは、コンドームをつけるシーンがちゃんと描かれていること! これは男性向けのAVではありえません(男性向けももちろんちゃんとつけるのですが、つけるところはカメラで撮りません)。
うーん、男女で好みは異なるだろうとは思っていましたが、まさかこんなにもはっきり違うとは……。
っていうか、AVに対する捉え方が違うってことは、つまりそれって男女の性に対するアプローチが違うってことなのでは?
となると、自分がよかれと思ってやったことが、逆に女性にマイナスな印象を与えているのかもしれない……!
大変なことですよそれは!
ならばこれは実情を取材してみるしかないでしょう! 男性向けAVと女性向けAV、両方に出演されている男優さんにお話を伺いに行ってみました。
……ということでやってきたシルクラボ本社。
会議室に入ってみると……
イケメン出たー!
甘いマスクのこちらの男性が、シルクラボの女性向けAV作品に出演されている一徹さんです。
ちなみにシルクラボ作品に登場するAV男優は、"エロメン"と呼ばれています。たしかにこれなら電車の中とかでも気軽に口にできる! 「AV男優」だと、ちょっと公の場で発しづらい単語ですもんね……。
ということでエロメンの一徹さん、今日は男性向けAVと女性向けAVの違い、そしてそこから感じるエロに対する性差について教えてください!
――さっそくですが一徹さん、イケメンですね!
一徹「いやいやいや……(笑)」
――声もかっこいいですよね。僕は自分の声にコンプレックスがあるので。
一徹「僕も自分の声が嫌いなんですよ。後から作品を見ると、自分の声が思っていたのと違っているので……そういうことありませんか?」
――仕事柄インタビューすることが多いので、よくあります(笑)。で、シルクラボ作品だと、エロメンが女性に優しくささやきかけるようなシーンがあるじゃないですか。それで、男性より女性の方が声を重視するのかなと思ったんですが。
一徹「うーん、そこはひとくくりにするのはすごく難しいのですが、たとえば結婚してらっしゃる方は深夜にイヤホンを使って作品を聞いていただいていて、声が聞きたくて巻き戻しすると言われたことはありますね」
――やっぱりそういう傾向はあるのかも? でも一徹さんが仰るようにひとくくりにはできませんよね。それこそ男性向けだって色々なニーズがあるわけですし。
一徹「そうなんです。フルールさんにしても活字だから、視覚も聴覚もシャットアウトして、想像力で楽しむわけですよね。だから聴覚もマストというわけでもないのかな。ただ、女性の方が想像力が豊かなのかなという気はします」
――そういえば昔読んでいた官能小説も挿絵が多かったし、大抵の場合、表紙からしてすでに裸ですもんね。男性は視覚重視なのかな。
編:最近は女性向けでも激しいものがありますよ。
一徹「たしかに、男女の境界線はなくなってきている気がします」
――境界線というと?
一徹「シルクラボって、最初は女性の性の入門書という位置づけでスタートしたんですよ。だけど視聴者の方も刺激に慣れてくると、もっと過激なものをってなってくるんですね。なんだったらモザイクなしで見せてほしいという人もいるくらいです。その点で、男女がボーダーレス化している気はしていて、今は過渡期なんだと思います。あと2、3年経ったら、おそらく女性向けの作品にももっと直接的な表現が出てくるでしょうし、逆に男性向けが今の女性向けのようになっていくかもしれません」
――なるほど。そう考えると男女の違いということでひとくくりにするのは確かに違いますね。ただ、あくまで傾向ということで考えると、現時点ではっきり見える違いもあると感じました。たとえばシルクラボ作品ではコンドームをつけるシーンがありますよね。あれは男性向けではありえないと思うのですが。
一徹「そうなんですよ。男からしたら要らないシーンですよね(笑)。僕も初めは監督の指示に従って、とりあえずつけるシーンを入れてみようということでやってみたんです。そうしたら、視聴者の方の反応がとても良かった。"私のことを気遣ってくれている"という優しさが見えるからでしょうか」
――なるほど……。男性向けだとなぜつけているところは見せないんでしょうね。
一徹「男性は女性のよりパーソナルな部分に踏み込めたという征服感が大事なんですよ。もちろん普通はゴムをするんだけど、俺にはゴムをしなくてもいいよと言ってくれる。それがいいんです。だから男性向けAVではゴムをつけるところは見せないんです。ちなみにAVでゴムを見えないところでつけ外しするのって大変なんですよ……(笑)」